がん発覚時に身内から言われて嫌だったことを書いておきます。
ランキング形式でご紹介します。
◆1位 なんでもっと早く病院に行かなかったの?
自覚症状のあるなしは人それぞれだし、自覚症状があっても仕事が休めないなどの理由で病院に行けなかった事情の人もいると思う。
最初からがんかもしれないって分かってたらみんな病院に行く。でもほとんどの人はまさか自分ががんなんて思わないから後回しになることもある。
がんだと正式に告知されたあとは、本人は早く病院に行っておけば…と多かれ少なかれ後悔している人がほとんどだと思う。
周りの人に言われなくてもね。
ていうかね、今の段階でそれ言ってもしょうがないじゃん!
精神的に追い打ちをかけることにしかならず、今の状況も改善しないので絶対にやめてほしい。
本人を責めるよりもまずこれから治療することを考えようよ!
寛解したあとに平和な生活に戻って気が緩んできた人に対して通院を勧めるのはありだと思う。
それは再発予防、再発時の早期発見というメリットがあるからね。
◆2位 生活習慣の指摘
自堕落な生活してるから!タバコや酒やめないから!みたいな指摘。
これも1位の理由と同じ。
がん告知されたあとに言われてもしょうがないから。
そもそもがんの原因が生活習慣のせいかどうかもはっきりよくわからないし、今の医療では因果関係を証明することはできないと思う。
寛解したあとに再発の可能性を潰すために戒めるのはありだと思うけど、がんを告知されたばかりの人や、治療中の人に言うべき言葉ではないです。
◆3位 あんた死ぬかもしれないのよ!
それは本人が一番よく分かってると思います。
いくら身内といえど、死ぬ可能性のある病気にかかってない人が死ぬ可能性のある病気の人に言っていい言葉ではありません。
人によっては精神的に追い詰められます。
身内が死ぬとなったら冷静にはいられないと思いますが、患者本人が一番心中穏やかではないはずなので、自分の気持ちは自分で処理してほしい。
現実を受け止めるには時間がかかると思うけど、患者本人も少しずつ受け入れようとしているはずだから。
人によっては残り数年も生きられない人もいます。そんな人に身内の心のケアをさせるのはやめてください。
せめて心穏やかにいさせてあげてください。
◆4位 主治医の悪口
これに関しては微妙なところですが。
いわゆるハズレ医者みたいな先生もいると思うので気になることがあれば指摘したほうがいいこともあるかもしれません。
でも基本的に患者は主治医の悪口言われたら治療に対して不安になります。
患者本人が主治医を信じているなら見守ってもいいんじゃないかと思います。
★一番恐れるべきこと
一番に考えないといけないのは、今の患者の症状を把握すること、治療に専念することです。
医療的な治療は医者がやってくれます。
でも、医者は神様でも魔法使いでもありません。
がん発覚時の状態や体質によって、治療がうまく行かず寛解を望めないこともあります。
その時は受け入れるしかないです。身内がどーのこーの言っても死ぬ時は死ぬ。
身内の死は自分の力や患者以外の人を頼って受け入れてください。
患者本人は自分の死を受け入れるので精一杯です。
一番良くないのは、身内の言葉によって患者のメンタル状況が悪化すること。
メンタル管理も含めてのがん治療です。
患者が心穏やかに過ごせれば、治療を乗り越えようという勇気も少しずつ湧いてくるかもしれません。
結果は時が来れば自ずと出ます。
がん治療中は患者本人がなるべく心の負担が軽くなるように振る舞ってあげてください。
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初めてまして。
拝見して、まったくその通りだと感じました。
お若いのにしっかりした意見をお持ちですね。
私も腹膜播種ありステージ4です。
現在再発治療中てすが、弱音を吐きつつ乗り越えて行きます。
べるさんこんにちは、コメントありがとうございます。
身内と電話でやり取りして衝動的に書いた記事だったので、見るに耐えない文章になっていたらだったらどうしよう…と思っていたのですが、べるさんに褒めていただいて、本当に投稿してよかったなと思いました。
元気がない時は悪いこともドロドロした感情もどんどん吐いちゃったほうが、かえってそのあと心穏やかにいられたりしますよね。
患者さんの方からのコメント、本当に励みになります。ありがとうございます。